お客様情報
年代:40代
性別:男性
職業:不明(記載なし)
住所:金沢市
初来院日
初来院日:2025年7月29日
症状
左臀部から大腿にかけての強い痛みとしびれ
発症時期・経緯
3〜4か月前より悪化し、初来院時が最も強い状態。腰痛の既往あり、痛みを繰り返していた。
増悪・緩解因子:座位・立位・前屈で悪化、就寝時は楽。靴下が履けない。
既往歴
腰椎椎間板ヘルニア(整形外科診断)
服薬・治療歴:整形外科でブロック注射を複数回(効果減弱)、自己ストレッチ(効果限定的)
経過と内容
初回(7/29):
- アダムスサイン陽性、ベルトテスト陰性、ケンプテスト左陽性。
- SLR左60度で症状再現。セイクロイリアクストレッチ左で軽減。
- 左腰方形筋筋力低下。L4・L5、仙骨、腸骨に可動域制限。右股関節可動域制限あり。
- 考察:L4〜L5の椎間関節障害または中等度椎間板ヘルニア。麻痺はなく、神経滑走障害と炎症反応が主体。荷重軽減で症状改善するため、椎間板内圧低下と大腰筋ストレッチで緩和を図る。神経牽引刺激過敏のため滑走エクササイズを計画。
2回目(8/2):
- しびれが10割→8割に軽減。寝起き時に症状強いが、施術後の痛みは軽減。
3回目(8/5):
- 自覚症状の変化は少ないが、SLR左は60度→80度に改善。全身アライメント調整と左坐骨神経滑走エクササイズを実施。(8/7〜8/8)整形外科再診予定。以前のような強い痛みが減り、ブロック注射は不要と感じるまで改善。
治療内容の要約:脊柱・骨盤アライメント調整、大腰筋ストレッチ、坐骨神経滑走エクササイズ指導。
同時に治療した症状
右股関節可動域制限、腰方形筋筋力低下
施術方法
カイロプラクティック(腰椎・仙骨・腸骨アライメント調整)、筋膜リリース(腰方形筋・大腰筋)
運動療法:坐骨神経滑走エクササイズ、大腰筋ストレッチ
その他:日常生活での荷重軽減姿勢指導
考察
L4〜L5椎間板変性またはヘルニアによる神経根圧迫と滑走障害が主因。特に前屈や長時間同姿勢による椎間板内圧上昇が症状増悪に関与。
改善要因・課題:神経滑走性改善と椎間板圧の軽減により、しびれと痛みは大幅軽減。今後は股関節可動域拡大と腰部安定性強化を行い、長期再発予防が必要